『OFF』信念が俺を導いた
フランス製フリーゲーム『OFF』(日本語版)をクリアしました。
有名どころで前々からやってみたかったのですが、
いざやり始めたらクリアまでぶっ続けでやってしまった……。
ので、この記事にはほんの少しだけネタバレが含まれています。
いやー、不思議な世界観で面白かったです。
野球ユニフォームを着た謎の男「バッター」を操り、「神聖な任務」によって世界を浄化するRPG。
もうそこからして意味わかんないですからね。
なんでバッターが世界を浄化するんだよ……!
まず面白いことに、このゲームではプレイヤーは初めからゲーム側のキャラクターたちに認識されてるんですよね。
猫の姿をした世界の案内役「ジャッジ」、
RPGにつきもののアイテム屋を自称する「ザッカリー」、
加えて主人公である「バッター」も平然とプレイヤーに話しかけてきます。
彼は最初から自分が「操られている」ことを承知しているんですよね。
その意味は少しずつわかるようなわからないような。
最初に放り出される「ZONE 0」は殺風景な小さい世界ですが、
他のZONEも冒険していくうちに、不思議な世界の成り立ちが少しずつわかってきます。
それぞれのZONEでは住人たちが働いており、世界を成立させるのに必要なモノを作っています。
人々はプラスチックの海をメタルで埋めて土地をつくり、煙によって呼吸し、肉を食べて生きる。
この奇妙奇天烈な世界観がまた魅力でした。
で、主人公のバッター兄貴がまた謎にカッコいいんですよね……。
とにかくクール! ストイック! パワフル!
有無を言わせずバットを振るい、亡霊たちを物理でボッコボコにするぼくらの救世主!
あんな暗い道をどうやって来たのか、と問われて、
返す言葉が
「信念が俺を導いた。」
ですからね! いやプレイヤーが頑張ったんだよ! 意味わかんねーよ!
でもカッコいいよ!
素性はさっぱりわからないけどカッコいいよバッター兄貴!
そうしてバッターを操り、わけもわからず世界を浄化していくうちに、
少しずつプレイヤーは疑問を覚えていきます。
「……これ、なんのためにやってるんだろう……?」
という感じで、曖昧模糊とした世界をさまよいながら、
自分の認識すらも怪しくなっていくふわふわ感、
これもまたこのゲームのオモシロいところでした。
やがてすべてのZONEを浄化し、
プレイヤーとバッターは最後の空間へと乗り込んでいくわけですが、
これがまた……考察勢ホイホイな内容でな……。
とにかくここから先は、実際にやってみてほしい。
たぶんプレイ時間は3~5時間くらいかな?
そう長いわけでもないので、ぜひ休日にでも。
シュガァァァのように不思議で気持ちいい世界に浸れますよ~~~