たてかんばん

ゲームとかアニメとか、好きなように綴ります

『キャロル&チューズデイ』めちゃめちゃ面白い見て

 

 今期アニメ『キャロル&チューズデイ』見てますか!!

 見てますか!!

 見てろ!! 見てないの!? え!? なんで!?

 どうしたの!? 大丈夫!? なんかつらいことあった!?

 

 いや、私もつい昨日最新4話まで見たんですが。

 ヤバい。

 すでに私の中で覇権。

 第1話開始10分で覇権。

 

 まぁ、私といえば自他共に認めるガール・ミーツ・ガール大好き侍ですよ。キービジュが公開された時点でもうその気配を感じていたし、とりあえず見るつもりではあった。

 しかし、ここまでの剛速球を土手っ腹にブチ込まれたらもう駄目さ。

 

 まず見ますじゃん。画面が美しすぎる。

 私は割とキャラクターデザインでアニメの好む好まざるを決めるところがあり、『宇宙よりも遠い場所』を見ることに決めたのもあのキャラデが一番の理由だったりするのですが、今作「キャロチュー」のキャラデはとにかくハッチャメチャに綺麗

 しかもたぶん一部ロトスコープで、信じられないくらい繊細に動く。唇の先の動きとかピアノを弾く指先とか。美しすぎる。

 そして背景美術も半端ない。ことさら色調が天才すぎる。目で見て気持ちいい色の奔流。プロのデザインの世界。

 あと重要なシーンでこれでもかというくらい光の演出を入れる。光源が入りまくる。これがまた眩しい。いい意味でまばゆい。これがこの二人が見てる世界なんだって思う。

 

 まぁ画面の話は百聞一見にしかずなので置いとくとしても、お話の方も素晴らしいんですよ。

 世界観としては未来で、火星に移住した人類のお話で。生活のいろんな部分をAIに任せており、人間とAIが共存している感じの世界です。ペットがロボットだったり、音楽もほとんどAIが作っている。

 

 そういう舞台でありながら、ぶっちゃけプロットとしてはめちゃめちゃシンプルです。

 都会育ちの孤児、キャロル

 田舎育ちのお嬢様、チューズデイ

 ひとりぼっちだった二人の少女が出会い、一緒に音楽をやってく。これだけ。

 そう、これだけだから良いんだよ!!!

 

 もうねーー、ぜひ第1話を見て欲しい。この二人が出会ったその瞬間、世界の色が変わって、動き出して回り出して、ああこのひとを探していたのだ、と、たった1話目で完成してしまう二人の関係をどうか見て欲しい。「なんだこのプロット稲妻かよ」って思った。

 出会って、互いに少しずつ変わっていく、というのも素晴らしいガールミーツガールですが、「ああ、足りなかったのはこの人だったのだ」と出会ってすぐに気づくようなスピーディーさはここ3ヶ月ほど推し続けているEDMユニットを想起させるのでホント駄目ですって。タイミング良すぎですって。今弱体効果かかってるんですって。

 だって出会って3話で「君こそが探していたパズルのピース」とかいう歌詞の歌を二人で作るんですよ!?!?!?!?(机バン)

 

 いや、とにかく第2話まで見てほしいんですよ。第2話が一応最初の山で、二人で歌うんですけど、これがもう極限の美しさ。

 このアニメ、声優さんと歌の担当が別なんですけど、この歌声が二人ともぶっ倒れるくらい綺麗なんですよ。たぶん本当に海外の歌手の方なんだと思うんですけど(ちゃんと調べてないのではっきりしませんが)、もうめ~~~~ちゃくちゃ良い歌声。二人が作った曲も最高のそれだし。ずっと聴いていたくなるような歌。

 それでいて、この二人、すごく向かい合って歌うんですね。客に聴かせるとかよりも、二人で歌えば、それでもう完成している、というのがビリビリ伝わってくる(実際に観客がほぼいない状況ではあるのですが)。二人で歌って、二人で聴けば、それでいい、という。歌詞もまさにそんな感じで。

 傍目に手を出せない、出しちゃいけないような、輝かしい深淵というか、うーん……。

 いや、筆舌にできないな……。

 

 で、さらに言えばオープニングが見られるのも第2話からなんですけど、こ~~~~~~~~~~~のOPがまた良いんですわ……!!!!!

 これほんとうに言葉で説明するの鬼難しいので省くんですけど、要約するとひとりぼっちの二人が出会った瞬間にいろんな事が回り出す、というのを動きとカットの連続性、文脈、そういうものだけで表現してる。

 もう私これ見た瞬間「天才か!?!?!?!?」って叫んだ。

 初代プリキュアOPのなぎほのすれ違いカット並の衝撃ですよ。

 

 うん、しかし、これ以上弁舌をふるったところで『キャロル&チューズデイ』の魅力を語れる気がしない。あれはまさにアニメ。「観る」ために生まれた最高の娯楽です。

 テレビ放送のみならずNETFLIXでも配信しているので、よかったら今からでもご覧ください。

 今期はこれを推してゆきますぜ。